※この記事は他のサイトのブログで書いた記事の転載です。
「なんだか見たことがあるなぁ」という読み手さんが一体どれくらいいらっしゃるのか解りませんが、今回訳あって此方に転載させていただきます。
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事故の翌朝、会社から自宅に電話がかかって来たので夫に代わりました。
どうやらしばらく休めるよう取り計らってくれたようでした。
大した怪我がないので仕事には行ける感じだったのですが、何せ車が動かない
一応自転車はあるのですが、其れに乗って会社に行き仕事をするほどの気力体力が其の時はなかったようで其のまま会社の好意に甘える事にしたみたいです。
しかし其れからの夫は行動的だった(笑)
午前中には中古車を探しに出かけて行きました。
私が住んでいるのは車の街と云われる処で、近所には中古車を扱うお店が何店舗かあったのです。
ボンビーな我が家には新車を買うほどの金銭的余裕がなかったのでなんとか中古でよい車が手に入る事を祈っていました。
夫が出かけてから1時間ほどして携帯が鳴りました。
夫からです。
『最初に行った店でいいなと思った車があったんだけど其れに決めていい』
と。
夫は当初、普通車の中古を探していたみたいなのですが、お店で色々話を訊くとお盆休みに入る前の時期で希望する車を探すとなると盆明けになる──という様な事を云われ、直ぐにでも車が欲しかった夫は展示されていた車の中で比較的綺麗な軽自動車を見つけ「これなら」と思って私に確認の電話をかけて来たのです。
私は動けば(乗れれば)どんな車でもよかったので「任せるよ」と返事しました。
そんなこんなでこれまた奇跡的にあっという間に新しい車(中古だけれど)を購入する事が出来たのです。
ついでに其のお店でカリブ爺さんを引き取る手続きもしてくれるという事で、憂いていた事全てがトントン拍子に解決して行ったのです
事故から2日後の8月4日にお店から派遣された大きなレッカー車がカリブ爺さんを引き取りに来ました。
エンジンはかかるのですが、タイヤが破損してホイールが変形しているので少し前進しただけでコンクリートとホイールの間で金切り声を上げます。
其れがなんだかカリブ爺さんの断末魔の声の様に聞こえて…
哀しくなりました
(´;ω;`)ブワッ
結婚前、実家にいる時でもこんなに長くひとつの車に乗った事がなかったので(実父は車好きでかなり短期間で車を乗り換えていた)ほぼ20年の付き合いだった愛車との別れにはグッと胸に迫るものがありました。
まさかこんな形で突然さよならするなんて想像していなかったなぁ…
カリブ爺さん自身が引き際を決めて、もうどうにも動かなくなったよ、という形で別れるのだとばかり思っていた。
其処の処だけは本当に予想外で哀しい結末でした
巨大なレッカー車に乗せられ、自宅から離れて行くカリブ爺さんに心の中で何度も
(今までありがとう、守ってくれてありがとう)
と呟き見送ったのでした。
(つД`)ノ
夫は「頭の中にドナドナが流れていた」としんみり云いました。
。゚+(σ´д`。)+゚・クスン…
ちなみにドナドナに関する画像が何かないかな、と思い検索をかけると車がレッカー車に乗せられて行く画像が多く出て来た事に驚きました。
( ̄□ ̄;)!!
やはり夫が感じた様に思う方が多いという事ですか
尚更哀しい気分になりました…
(´□`。)
20年程連れ添ったカリブ爺さんを見送り、其の日1日は何ともいえない気持ちのまま過ごしましたが、翌5日中古車店からかかって来た電話に気持ちが浮上しました。
購入した車が6日に我が家に来る──という電話でした。
*゚Д゚)*゚д゚)*゚Д゚)エエェェ
まさかまさかの6日納車。
夫と
「誕生日の6日に車が来たら奇跡だね」
とか喋っていた事が現実になったのです
こういうのって此方がこういう思惑を抱えていても其の通りになるって事、あまりないじゃないですか。
事故を起こした日も、其のタイミングも。
新たな車を探しに出かけた日も、巡り合ったタイミングも。
其の他諸々の手続きやなんかの手間と時間、全てを計算して6日納車にこぎつけた訳じゃないのにこのサプライズ的な納車日。
本当にいくつものタイミングが重なったんだなとしみじみ思いました
そして8月6日。
私と夫の誕生日当日。
お昼前にお店から電話が来て、夫が徒歩で車を取りに行きました。
そして数十分後、新しい(中古だけど)車に乗って夫が帰って来ました。
我が家の新しい車はスズキのワゴンRという車です。
初めての軽自動車
年式は2004年との事ですが、全然古さを感じない車内&外装でピカピカ。
私は一目で気に入りました
これで色んな諸経費込みで33万という金額は夫にしたら「いい買物をした」という事らしいです。
(;^ω^)
何はともあれ納車されたばかりの車に乗って早速いつも行くスーパーに買い出しに出かけました
新しい車(軽自動車)に慣れないのか、夫は怖々と運転していたのが新鮮でした(笑)
私といえば、出産してから夫の車では後部座席に乗っていたのでほぼ16年ぶりとなる助手席ポジションに(色んな意味で)ドキドキしていました
(*´ェ`*)
近場の短時間ドライブでしたが愉しかったです
…とまぁ、車の事に関してを除けば毎年変わり映えのないごく普通の誕生日を過ごしたのですが、8月2日~6日にかけてのいくつかの【奇跡】のお蔭で2016年の誕生日はかなり特別なものになったと思う私なのでした。
(o´ω`o)
終わり